有給を退職前に完全消化するコツ!

看護師の中には、30日〜40日も有休を消化しないまま退職する場合が多いそうです。
1ヶ月前までに有休は申請する、2人までしか同じ日に休めない、
というような事業所オリジナルの規則や人手が不足しているために、
希望したように有休がとれない看護師が多いそうです。

 

有休というのは、法律で認められている働く人の権利です。
有休をとることを職場が禁止するのはできません。
どうせ自分の職場は有休がとれないし、と諦めないようにしましょう。
ここでは、多く余った有休を退職する前に完全に消化して、さらに円満に退職するコツをふたつご紹介します。

 

まずひとつめは、退職する意志を伝える際に、一緒に有休の消化の話をすることです。
次に、退職のスケジュールを余裕あるものにすることです。
有休の消化を上司に認めてもらうには、退職する予定日の2ヶ月〜3ヶ月前に、
有休の消化と退職する意志を同時に伝えておくことが必要です。
2ヶ月〜3ヶ月退職する予定日の前に意志を伝えておくように余裕を持っておくのは、理由があります。

 

もし、退職する当日に、30日間有休を明日からとりたいと伝えるとどうなるでしょうか?
職場側から、有休をとる場合には給料を看護師に有休日数分払う義務が生じます。
辞めると考えていた看護師に対して、給料を突然払う必要が生じてくると、
そのような話は聞いていないと職場側が反発することはあり得る話でしょう。
そのため、円満に退職するためには、余裕のある退職のスケジュールにすることが大切なのです。

 

有休をどうしてもとらせてくれない場合は、方法の一つとしては労基に相談してみることです。
職場側へ労基から、有休を法律上はとる権利があることを伝えてくれます。
しかしながら、労基は基本的に職場側への指導・勧告のみで強制はできないため、
最終的には上司と話し合いを行って決めるようになります。

 

また、病院によっては余った有給分を給与に上乗せして支払う、
有給の買取りをしてくれることもあるようです。
有給の買取りは法律上は原則認められていません。
ただし、退職時の業務の引継ぎを円満にするために必要であれば、
有給休暇を買取ることが法に触れるとまでは考えられていません。